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データ・分析

ダッシュボードとは

概要

複数のデータやKPIを一画面で可視化する管理画面。リアルタイムで状況を把握し、迅速な意思決定を支援する。カスタマーサポートでは対応状況や顧客満足度などを一目で確認できる。

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ダッシュボードとは、複数のデータや KPI(重要業績評価指標)を一画面で可視化する管理画面のことです。リアルタイムで状況を把握し、迅速な意思決定を支援します。カスタマーサポートでは、対応状況、顧客満足度、チーム全体のパフォーマンスなどを一目で確認できます。

ダッシュボードの目的

ダッシュボードを活用する主な目的を説明します。

状況の可視化:

  • 現在の状況をリアルタイムで把握
  • 複数の指標を一画面で確認
  • 問題の早期発見

意思決定の支援:

  • データに基づいた判断
  • 優先順位の決定
  • リソース配分の最適化

情報共有:

  • チーム全体での状況共有
  • 経営層への報告
  • 目標達成状況の確認

カスタマーサポートのダッシュボード

カスタマーサポートで活用されるダッシュボードの要素を紹介します。

カテゴリ表示内容
問い合わせ状況未対応件数、対応中件数、本日の完了件数
待ち状況待ち人数、平均待ち時間
パフォーマンス対応時間、解決率、一次解決率
顧客満足度CSAT スコア、NPS、フィードバック
チーム状況オペレーター稼働状況、スキル別対応状況

ダッシュボードの種類

ダッシュボードにはいくつかの種類があります。

リアルタイムダッシュボード:

  • 現在の状況をリアルタイムで表示
  • 数秒〜数分ごとに更新
  • コールセンターのモニタリングに活用

分析ダッシュボード:

  • 過去データの傾向分析
  • 期間比較、トレンド把握
  • 改善施策の検討に活用

戦略ダッシュボード:

  • 経営層向けの高レベル指標
  • 目標達成状況
  • 長期的なパフォーマンス

ダッシュボードの構成要素

効果的なダッシュボードの構成要素を紹介します。

グラフ・チャート:

  • 折れ線グラフ(推移)
  • 棒グラフ(比較)
  • 円グラフ(構成比)
  • ゲージ(目標達成率)

数値表示:

  • KPI の現在値
  • 前日・前週との比較
  • 目標値との差

アラート:

  • 閾値を超えた場合の警告
  • 異常検知
  • 注意が必要な項目のハイライト

ダッシュボード設計のポイント

効果的なダッシュボードを設計するためのポイントを紹介します。

目的を明確に:

  • 誰が何のために使うのか
  • どのような判断に使うのか
  • どの頻度で見るのか

重要な指標に絞る:

  • 情報過多を避ける
  • 優先度の高い指標を目立つ位置に
  • 関連する指標をグループ化

視認性の確保:

  • 一目で状況が分かるデザイン
  • 色の使い方(赤: 危険、緑: 良好)
  • 適切なグラフの選択

チャットボットのダッシュボード

チャットボットの運用にも専用ダッシュボードが有効です。

表示する指標:

  • 対話数、ユーザー数
  • 解決率、有人転送率
  • よくある質問ランキング
  • 未回答・低評価の質問
  • ユーザー満足度

活用方法:

  • 回答精度の監視
  • 改善が必要な FAQ の特定
  • 利用傾向の把握
  • 効果測定

ダッシュボードとレポートの違い

ダッシュボードとレポートは似ていますが、役割が異なります。

項目ダッシュボードレポート
更新頻度リアルタイム〜高頻度日次、週次、月次
目的状況把握、監視分析、報告
内容現在の状況過去の集計・分析
形式視覚的、インタラクティブ文書形式
利用者現場管理者、オペレーター経営層、関係者

両方を組み合わせることで、日常の監視と定期的な振り返りの両方をカバーできます。

ダッシュボードツール

ダッシュボードを作成するためのツールを紹介します。

BI ツール:

  • Tableau
  • Power BI
  • Looker
  • Google Data Studio

コールセンター専用:

  • 各 CTI・CRM システムの付属機能
  • カスタマーサポートツールの分析機能

自社開発:

  • 必要な指標に特化
  • 既存システムとの連携
  • カスタマイズの自由度

ダッシュボード活用の課題

ダッシュボード活用でよくある課題とその対策をまとめます。

見られていない:

  • 原因: 必要な情報がない、使いにくい
  • 対策: 利用者の声を反映、シンプルに

データが古い:

  • 原因: 更新が自動化されていない
  • 対策: リアルタイム連携、自動更新

指標が多すぎる:

  • 原因: あれもこれもと追加
  • 対策: 定期的な見直し、優先順位付け

アクションにつながらない:

  • 原因: 見るだけで終わり
  • 対策: アラート設定、次のアクションの明確化

ダッシュボードの運用

ダッシュボードを効果的に運用するためのポイントを紹介します。

定期的な確認:

  • 朝礼での確認
  • シフト交代時の引き継ぎ
  • 日次・週次のレビュー

改善サイクル:

  • 指標の見直し
  • 表示方法の改善
  • 新しいニーズへの対応

権限管理:

  • 閲覧権限の設定
  • 編集権限の管理
  • データのセキュリティ

まとめ

ダッシュボードは、複数のデータや KPI を一画面で可視化し、リアルタイムで状況を把握するための管理画面です。カスタマーサポートでは、問い合わせ状況、パフォーマンス、顧客満足度などを一目で確認できます。

効果的なダッシュボードは、目的を明確にし、重要な指標に絞り、視認性を確保することが重要です。チャットボットの運用においても、対話数、解決率、ユーザー満足度などを監視するダッシュボードが有効です。

ダッシュボードは作成して終わりではなく、定期的に確認し、改善サイクルを回すことで、データに基づいた意思決定を支援するツールとして活用しましょう。